【感想】 遙かなる時空の中で6

◆今回の攻略順
政虎→九段→ルード→秋兵→コハク→村雨→ダリウス→有馬→大団円

村雨は序盤にやるよりも終盤に持ってきた方がいいかも
周回プレイがし辛い仕様なので、気になるキャラを全員最後にするとしんどいのではないかと……自分がそうでした……

◆感想など
自分はVita版を購入しましたが、もうPSPの画質には戻れないぐらい綺麗ですねー
水野さんが手がけたスチルはどれも美しかったです　4以降ゲームスタッフの方が描いたスチルも大分綺麗になってはいましたが、やっぱり水野さんの絵と比べると綺麗さがかなり違いますね
梓ちゃんが写っているスチルが多めなのもよかったな～

個人的には、今回は全キャラクターで大筋のストーリーが（ほぼ）同じで、終盤は同じ会話や台詞、展開を繰り返し見せられる（いわゆる金太郎飴）のが最大のネックでした
3、4人目ぐらいからは攻略に作業感が生まれてしまうのが残念ですね　進めても「結局は同じ展開だしな～」となってしまうのは勿体無い
あとはあのカード式の戦闘は自分に向いていませんでした……2周目からは全部スキップしましたがとにかく戦闘が作業だった……

以下ネタバレ含みます（長い上に一部辛口です）

・予想外だったのが、ラスボス戦以外で8人全員揃わない事と、蠱惑の森メンバーと戦闘出来るのが1章の間だけな事（その代わり、1章が結構長いですが）
4章ぐらいから8人の中から2人選んで行動できるのかな～と思ってましたが、そんな訳もなく
3～5も一定期間パーティーから抜けるメンバーが何人かいましたが、流石に6のこの仕様は自由度が少なすぎるんじゃないかと……
行動や選択に自由度が少なかったのは、プレイしていて結構辛かったです　大団円までほぼぶっ続けでプレイしましたが、後半はダレてきて（前述しましたが、同じ会話や展開を繰り返し見なければいけない事もあり）しんどかった

・ほとんどのキャラが基本的に、帝国軍側なら帝国軍側のキャラ、蠱惑の森側なら蠱惑の森陣営のキャラとしか関わっていないので、最後の最後で八葉となっても関係性が薄っぺらく感じてしまいました
バラバラだった8人が、神子を守り、助ける為に力を合わせていく過程が見たかったんだ……
世界観の方も、「憑闇怖い！危ない！」という割には怖さや危険性があまり分からなかったし、総長が「世界（諸外国）の力が～」云々言っていたけどそれがゲーム中で描かれていたか？ と思えばそうでもない気がするし……キャラも設定も良いのに活かしきれていない、「薄い」という印象です

・今回は最も苦手なシチュエーションの恋愛イベントやエンディングのキャラが数人いたり、設定というか展開？にもやっとする点があったりで、あんまり入り込めなかった（この後どうなっちゃうんや！？ と思ったらいきなり数年後とかな）
公衆の面前や他の攻略キャラの前で告白したり、イチャイチャしたりキスするシチュエーション、ほんと苦手なんです……今までのネオロマではあまり無かったような気がするのになー……

・記憶とか存在理由に関わるストーリーが好きなので、コハクは話も含めて好きです
生き返らせるとか黒龍何でもアリやな～と思いつつも、あのエンディングは良かった……梓ちゃんの記憶が無くなっても、現代の世界でまた二人は恋をしていくんだなあと思うと泣ける……
予想外に良かったのは虎ルートかな
終盤で、お父さんを亡くした切欠である人物と再会するシーンと、腕時計のくだりで一番泣きました……虎に対する梓ちゃんも猛獣使いみたいで好き
正直、公開されていたスチルから印象は良くなかったんですが、それをひっくり返すぐらいの格好良さと物語だったので、まんまとルビパさんの手のひらの上で踊らされていたなーという感じです
個人的に、梓ちゃんを「黒龍の神子」としてではなく、ただの女の子として扱っていたのは虎だと思うので（村雨さんは何か違う……）そういうところも良かったな～

・金太郎飴な事を除けば、シナリオのテンポは良くて、読み進めていてワクワク感がありました
史実を元にするのではなく、1、2、4のように遙か独自の時代観と世界観のものがやりたいなーと思っていたので、（前述もしましたが）史実の人物ではない登場人物、アダバナの様な創作は面白かった
恋愛ゲーム、乙女ゲームとしては文句なく面白い。やっぱりネオロマは安定したクオリティがあると思います。ただ、「ゲーム」としてはどうなんだろう……？ と疑問を抱かせる作品でした